Product
電極式水位計
特 長
浴槽・プール等の水位制御を行うための電極式水位計。制御盤と組み合わせて使うことで満水/補給停止(E1)・再補給(E2)・ポンプ運転(E3)・渇水ポンプ停止(E4)と水位の状況に合わせた制御を行います。電極の材質はステンレス製、チタン製があり電極数は3極タイプ、5極タイプがあります。
用 途
スポーツ施設・スーパー銭湯・高齢者施設
水位計と補給水弁の関連について
浴槽及びプールの水面の検知は一般的にはフロートレススイッチ(電極棒)で感知します。ダイレオでは電極式の水面検知用としてFL及びFLSタイプの水位計を用意しております。電極式以外にフロート、非接触タイプによる感知方法もありますが、殆どの場合、電極による感知が多いように見受けられます。いずれにしても満水位置と補給開始位置を決めて補給水弁と連動して使用されます。ここで問題になる点は満水位置と補給開始位置の差が狭いときに、水面が脈動した場合、本来の満水位置に達していても瞬間的に補給弁が開いたり、停止したり、繰り返し補給水弁が開閉する、 いわゆる補給水弁(電動弁)のチャタリングの原因になります。チャタリングを発生する要因は他にも考えられます。
チャタリングの発生原因
①入浴者数に比べて浴槽が小さい
例: かかり湯、寝風呂
②吐出金物、ジェットノズル等からの噴出と流速による影響
③浴槽容量に対して補給水量が多すぎる
対策方法について
どんな浴槽、プールでも大なり小なりの脈動は発生します。
そのため水位計に脈動が伝わりにくくする必要があります。
①満水位置と補給開始位置[ダイレオ電極式水位計の場合E1,E2]の電極間を脈動の影響を受けない範囲に広くする。
②水位計に脈動が直接伝わらないように水位計と浴槽からの配管の途中にバルブを取付けて流入する水量を制限する。
③浴槽から水位計に接続される配管はあまり太くしない。例えば配管100Aに対して電極と取付けるパイプが50Aとすると100Aの配管を通過してくる脈動は50Aパイプ部分では脈動の幅が数倍に増幅されることになります。こういう場合は必ず途中にバルブを取付けて下さい。ダイレオ水位計(FL,FLS型)の場合は、水位計と浴槽からの配管を接続する方法として15Aのビニルホース(内径10ミリ)で接続するようになっておりますが、実験の結果流量制限用のバルブは必要ありません。
④浴槽からの配管の適切な太さは浴槽の大きさ等によっても変わりますが一般的には25A~50A程度が望ましいと思われます。配管は必ず浴槽側に向かって少し下り勾配にして下さい。水位計側に下り勾配をとる場合は、一番低い場所に必ず排水用バルブを設けて下さい。
※ご注意:配管は必ず真っ直ぐにし、途中で絶対に凸凹が出来ないようにして下さい。
電極式水位制御について
ダイレオでは遅延タイマーを2個組み込んだ水位制御盤を用意しています。
通常の水位制御方法は上記でもご説明しましたが、満水位置と補給水開始位置[ダイレオ電極式水位計の場合 E1,E2]の電極に水面が触れると補給水弁を瞬時に開閉する仕組みになっています。水面が脈動を繰り返すと補給水弁はチャタリングを繰り返します。上記の1~3の対策を行なえない場合、制御方法を変えることで脈動の影響を避けることができます。例えば、満水位置に達した後すぐに脈動の影響で水位が下がった場合、また補給を開始しますので、一旦満水位置に達した場合、水位が瞬間下がっても脈動が収まる間、補給をしないように満水位置に遅延タイマーを入れます。こうすることでチャタリングを防止することが出来ます。遅延タイマー時間は現場の状況によって変化させる必要がありますが、恐らく5秒~20秒程度で落ち着くものと思われます。同様に補給開始位置でも同じようなチャタリングが発生するようであれば、補給開始位置にも遅延タイマーを挿入します。ダイレオでは遅延タイマーを2個(満水位置、補給開始位置)組み込んだ水位制御盤FL-1T[1回路用],FL-2T[2回路用]を用意しております。
製品情報
型式 | 仕様 | 図面ダウンロード | |
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FL-400-3S | 電極棒L=500mm ステンレス製 電極本数3本 | ||
FL-1000-3S | 電極棒L=1000mm ステンレス製 電極本数3本 | ||
FLS-300-3 | スライド式水位計 ステンレス製 電極本数3本 | ||
FL-400-3 | 電極棒なし | ||
FL-1000-3 | 電極棒なし |
型式 | 仕様 | 図面ダウンロード | |
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FL-400-5S | 電極棒L=500mm ステンレス製 電極本数5本 | ||
FL-1000-5S | 電極棒L=1000mm ステンレス製 電極本数5本 | ||
FL-400-5 | 電極棒なし | ||
FL-1000-5 | 電極棒なし |
型式 | 仕様 | 図面ダウンロード | |
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FL-1 | 一槽用 標準型 | ||
FL-11 | 一槽用 低水位インターロック付 | ||
FL-1T | 一槽用 遅延タイマー付(チャタリング防止用) | ||
FL-2 | 二槽用 標準型 | ||
FL-21 | 二槽用 低水位インターロック付 | ||
FL-2T | 二遅延タイマー付(チャタリング防止用) |
型式 | 仕様 | 図面ダウンロード | |
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FL-400-3ST | 電極棒L=500mm チタン製 電極本数3本 | ||
FL-1000-3ST | 電極棒L=1000mm チタン製 電極本数3本 |
型式 | 仕様 | 図面ダウンロード | |
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FL-400-5ST | 電極棒L=500mm チタン製 電極本数5本 | ||
FL-1000-5ST | 電極棒L=1000mm チタン製 電極本数5本 |
型式 | 仕様 | 図面ダウンロード | |
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FLW-1 | 一槽用 湯はりのみ制御 | ||
FLW-1AT | 一槽用 湯はり、あふれ制御 | ||
FLW-2 | 二槽用 湯はりのみ制御 | ||
FLW-2AT | 二槽用 湯はり、あふれ制御 |
近年はレジオネラ属菌の抑制のため圧力センサー式の水位制御が多く採用されていますが圧力センサーの設置が厳しい温浴の現場やタンク等の給水用などには現在も現役で採用いただいております。