大浴場の印象を一新するリフォーム術|改修の種類・デザイン・注意点を徹底解説

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大浴場の老朽化や使い勝手の悪さにお悩みではありませんか?
施設の第一印象を左右する大浴場は、適切なリフォームによって利用者満足度を大きく向上させられます。

本記事では、温浴施設向けに顧客のニーズに合わせた商品を開発・提供している【ダイレオ】協力のもと、温浴施設におけるリフォームの種類や改修範囲、デザインのポイント、費用感、注意点まで網羅的に解説します。

安心・安全な運営を維持しながら、競争力ある大浴場づくりのヒントをお届けします。

「古くなった浴場も、“選ばれる空間”に生まれ変わります。」

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目次

大浴場のリフォームとは?目的と効果を知る

大浴場のリフォームとは?目的と効果を知る

リフォームが必要とされる代表的な理由

大浴場のリフォームは、単なる老朽化対応だけでなく、利用者の満足度や施設イメージの向上、法規制対応、省エネ化など、複数の目的を同時に果たせる重要な投資です。特に以下のようなケースでは、早期のリフォームが検討されるべきです。

  • タイルや目地の劣化による漏水・転倒リスク
  • 給排水設備の不調による衛生課題
  • 利用者ニーズとデザインの乖離
  • 高齢者・インバウンド層への配慮不足

改修によって得られる4つの効果

  1. 安全性の向上:段差解消や滑り止めなどで転倒事故を防止
  2. 衛生面の改善:水はけの良い床材や抗菌仕様の壁面材などを導入
  3. ブランディング効果:和モダンや北欧風などのデザイン変更で施設の印象が向上
  4. 省エネ・運用コスト削減:LED照明や高効率給湯器への更新で電気代や燃料費を削減

修繕との違いとは?リフォームの定義を整理

「修繕」は壊れた部分を元に戻す作業であり、主に機能回復を目的とします。一方「リフォーム」は改修やデザイン刷新を含み、施設価値の再構築や利用者満足度向上も狙います

リフォーム範囲で変わる!大浴場の主な改修とは

大浴場のリフォームは、どこをどのように改修するかで、工期や費用、得られる効果が大きく変わります。以下の4つのパターンが主な改修対象です。

浴槽まわりの改修(床・壁・素材)

浴槽内部やその周囲は、最も利用頻度が高く劣化が進みやすい場所です。タイルのひび割れ補修や滑り止め加工、壁面の防カビ仕様への張り替えなど、安全と清潔感の両立が求められます。

脱衣所・洗い場のバリアフリー対応

高齢者施設や観光施設では、手すりの設置や段差の解消が欠かせません。また、洗い場での転倒防止のための滑り止め加工や、空間導線の見直しも重要なポイントです。

給排水・空調・照明など設備リニューアル

給湯配管や濾過設備、照明機器は経年劣化による性能低下が著しい分野です。省エネ型設備への更新は、長期的なランニングコスト削減にもつながります

外観・動線など意匠面のアップデート

エントランスの印象や更衣室との動線が悪いと、せっかくのリフォームも台無しです。サイン・照明・動線配置を含めた改修が、快適性と運営効率の向上に貢献します。

改修内容主な対象箇所内容・効果
浴槽まわりの改修浴槽内・床・壁タイル補修・滑り止め加工・壁材張替えなど。清潔感と安全性を確保。
脱衣所・洗い場のバリアフリー対応洗い場・脱衣所・通路手すり設置・段差解消・滑り止めなど。高齢者・家族連れの利用に配慮。
設備リニューアル給排水・空調・照明省エネ型機器への更新で、運用コスト削減と快適性向上。
意匠面のアップデート動線・サイン・装飾・外観ブランディング強化や集客向上のため、統一感あるデザインへ刷新。

印象が劇的に変わる!大浴場のデザイン改善ポイント

印象が劇的に変わる!大浴場のデザイン改善ポイント

視覚的な清潔感を生む配色と照明計画

視覚的な印象は、「清潔感」を決定づけます。明るめのベージュ系タイルや、間接照明による落ち着いた光が、上質な印象を演出します。照明器具の位置や照度計画も見直しましょう

和・洋・モダンなどコンセプト設計の重要性

施設全体のブランディングに合わせたテーマ設計は、集客力に大きく影響します。「和モダン」「北欧風」「リゾート風」など、設計者と連携して一貫性のあるコンセプトを持つことが重要です。

利用者属性に応じた動線とゾーニング設計

家族連れ、高齢者、インバウンド層など、ターゲットユーザーによって動線設計は変わります。プライベート性や安心感を考慮したゾーニングがリピート率向上のカギです。

季節感や地域性を活かした演出アイデア

季節による植栽の演出、地域の伝統素材(檜・石材など)の使用は、他施設との差別化につながります。自治体との連携による補助金活用も検討可能です。

「老朽化対応だけじゃない。“選ばれる浴場”への改修戦略があります。」

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計画的に進める大浴場リフォームの進行ステップ

リフォーム進行のフローチャート(調査〜竣工までの流れ)

現地調査・課題ヒアリングでのポイント

現状の構造・水質設備・利用者動線などを精査し、設計事務所・専門業者とすり合わせる初期工程が重要です。

設計・施工会社との打ち合わせ事項

衛生基準、消防法・建築基準法への対応、給湯・ろ過設備との整合性などを早い段階で共有しておくと、工期短縮とコスト抑制につながります。

営業を止めずに改修するための工程管理

全館休館を避けたい場合は、ゾーンごとの段階的改修が有効です。仮設シャワールームや動線変更も事前準備が必要です。

工期と費用の見積もり精度を上げるコツ

施工中の追加変更を避けるためには、詳細設計段階で「仕様確定」「設備調和」「代替素材検討」まで行い、見積精度を上げておくことが求められます。

失敗しないために!大浴場リフォームの注意点

①改修範囲の優先順位づけが不明確

全体を一気に改修できない場合、利用者への影響度や老朽化の度合いをもとに、優先順位を明確にする必要があります。

②法規制や自治体基準への配慮不足

消防法・建築基準法・温浴施設特有の衛生規定(レジオネラ属菌対策含む)など、法令を軽視すると再施工のリスクがあります。

③利用者への周知・クレーム対策を怠る

騒音・利用制限など、工事中の影響に配慮した事前告知や代替措置が不可欠です。

④安さ優先で設計品質を落とすリスク

安価な素材や簡易工法を選ぶと、結果的に短期間で再改修が必要になることも。初期コストと耐久性のバランスを見極めましょう

⑤給湯・ろ過設備との整合がとれていない

浴室の改修のみを進めた結果、給湯能力不足や濾過システム不具合が起こるケースも。設備側との連携が重要です。

まとめ|大浴場のリフォームは設計と計画が成功のカギ

大浴場のリフォームは、見た目の刷新だけでなく、安全性・省エネ・利用満足度・運営効率など、あらゆる側面での価値向上を実現するチャンスです。ポイントは「目的を明確にすること」と「設備・デザイン・施工を一体で考えること」。専門知識を持つパートナー企業と連携し、施設に最適な改修を実現しましょう。

「計画不足のリフォームは、二度手間とコスト増につながります。」

失敗しないために、ぜひ私たちにご相談ください。

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この記事を書いた人

紺田眞二のアバター 紺田眞二 東京支店長兼営業部部長

株式会社ダイレオの企画開発部として新卒で入社し、温浴設備に関わる商品の開発や設計に携わり、その後、営業部としてス温浴施設や、ホテル・旅館向け商品を中心に、多くの設計事務所や建設会社、設備会社に温浴設備やシステムの提案をし、導入し頂きました。
保有資格:1級管工事施工管理技士、給水装置工事主任技術者、2級福祉住環境コーディネーターなど

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