【導入事例あり】ホテル浴槽の管理を安定させる圧力式水位制御について

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ホテルや旅館の大浴場において、浴槽の水位トラブルは見過ごせない問題です。
「お湯が溢れる」「お湯が溜まらない」といった事象は、お客様の満足度を大きく下げ、クレームにつながる可能性があります。

  • 夜間や早朝でも安定したお風呂運用を行いたい
  • 電極式水位制御の誤作動や衛生面に不安がある
  • 浴槽管理を人の対応から仕組みに切り替えたい

本記事では、こうした課題を背景に、浴槽管理で注目されている「圧力式水位制御」に焦点を当てます。
電極式との違いや仕組みを解説するとともに、ダイレオの圧力式水位制御システム「プレセンサ」の特徴や導入事例を通して、安定した浴槽管理を実現する考え方をご紹介します

浴槽管理や水位制御の見直しを検討中の方は、施設条件に合った方式選定が重要です。具体的な相談をご希望の場合は、株式会社ダイレオへのお問い合わせをおすすめします。

ホテルへの圧力式水位制御設置も承ります

年間1,000施設以上の納入実績!豊富な導入実績により培われたノウハウで、御社に最適なソリューションを提供いたします。まずはお気軽にご相談(無料)下さい。

電話番号:0120-69-7731

※受付時間|10:00~17:00(平日)

目次

ホテル・旅館における浴槽管理の重要度と課題

ホテル・旅館における浴槽管理の重要度と課題

ホテルや旅館において、浴槽の水位を一定に保つことは、単なる設備管理ではなく、宿泊体験そのものの質を左右する重要な要素です。
お風呂で「お湯が溢れる」「お湯が溜まらない」といったトラブルが発生すれば、お客様の満足度を大きく損ない、クレームにつながります。

「いつでも好きな時に、温かいお風呂でリラックスできる」

この当たり前の体験を支えているのが、浴槽の水位管理です。

ホテルの場合、深夜や早朝も含めて、いつでもお風呂に入ることができる運用が求められます。
つまり、正確なお風呂の水位制御は、ホテルの評価に直結すると言っても過言ではありません。

従来の「電極式水位制御」の課題

お風呂の水位を自動で制御する仕組みとして、これまで「電極式」が多く採用されてきました。
電極式は、複数の電極棒を浴槽に設置し、水に電気を通すことで、水位をコントロールする仕組みです。

画像挿入:(浴槽に電極棒を設置している画像と、通電することで水位を制御するイメージ図)

しかし、電極式には、以下の課題がありました。

  • スケール(水垢)や汚れが電極棒に付着すると誤作動しやすい
  • 純水や軟水(電気が通りにくい水)だと作動しにくい
  • 配管内に水がたまりやすく、雑菌(レジオネラ菌など)が繁殖しやすい

レジオネラ属菌対策は、公衆浴場法に基づき、継続的な管理が求められています。
近年は、衛生基準の見直しや管理強化の動きも見られます。
こうした背景から、水位制御方式そのものを見直す必要性が高まってきました

そこで、汚れや可動部の影響を受けにくく、より安定した運用が可能な方式として、圧力式水位制御が注目されています。

次の章では、圧力式水位制御システムの仕組みと電極式との違い、さらにダイレオの圧力式水位制御システム「プレセンサ」についてご紹介します。

圧力式水位制御システムの仕組み

圧力式水位制御を一言でいうと、「お湯が生み出す圧力を測って、水位を正確に検知する」仕組みのことです。

水は深くなればなるほど、底にかかる重さ(圧力)が増していきます。
この「重さの変化」を高性能なセンサーで読み取ることで、いまお湯がどの高さまで溜まっているかを正確に判断します。

特に、多くのお客様が利用するホテルの大浴場では、お湯が波立ったり汚れたりしがちです。
そんな環境でも、「いつでも、誰が入っても、お湯がピタリと理想の高さで止まる」
そんな安定感のあるお風呂を実現できるのが、この「圧力式」の強みなのです。

圧力センサーによる水位調節

浴槽に設置された「圧力センサー」が、「お湯が生み出す圧力」をずっと見守っています。

  • お湯が減ったら:センサーを押す力が弱まると、「お湯が少なくなったな」と判断して、自動でお湯を足し始めます。
  • お湯が溜まったら:決まった重さまでセンサーが押されると、「理想の高さになった!」と判断して、ピタッとお湯を止めます。

このように、センサーがお湯の圧力を常にチェックしているおかげで、「いつでも、誰が入っても、お湯がピタリと理想の高さで止まる」のです。


電極式と比較した際の違い

圧力式は、お湯が汚れていても、入浴剤が入っていても、センサーは正確に圧力を感じ取ることができます

水位を測るのに、お湯に電気を流す必要もありません

さらに、レジオネラ菌対策として有効であることも見逃せません。
電極式に使用していた連通管を無くし、圧力センサーに取り替えることで、配管内部にたまる水が無くなり、レジオネラ菌の発生を抑えることができます。

ダイレオの圧力式水位制御システム「プレセンサ」

標準タイプの「プレセンサ」

ここで、ダイレオの圧力式水位制御システム「プレセンサ」をご紹介します。

「プレセンサ」は、簡単に水位の設定ができることが一番のポイントです。
浴槽に設置したあとは、任意の水位まで補給を行います。
その水位を「満水」として設定しておけば、あとは自動的に、お風呂の水位を自動で制御してくれます

詳しい操作方法は、以下の動画をご覧ください。
プレセンサ水位制御用コントローラv1 13操作説明

他にも、チャタリング(お湯の振動によってオンとオフを何度も繰り返す現象)の対策も完備しています。「プレセンサ」はホテルの「不特定多数が同時に入るお風呂」での水位制御がスムーズに進むように設計された圧力式水位制御システムです

次の章では、ホテル大浴場を想定した導入事例をもとに、ホテルにとってのメリットを見ていきます。

ホテルへの圧力式水位制御設置も承ります

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「プレセンサ」の 導入事例(ホテル)

※業界の傾向やヒアリング内容をもとにした仮想のケースです。

温泉を利用した、ホテルの大浴場を想定して解説します。
こちらのホテルでは、電極式水位制御と人手による確認を併用していましたが、水位のばらつきや夜間帯の対応に課題がありました。
そこで、ダイレオの圧力式水位制御システム「プレセンサ」の導入を決定。
プレセンサを導入したことで、水位管理の負担が大きく軽減されただけでなく、思わぬメリットも生まれました。

施設条件と導入を検討した背景

このホテルでは、宿泊客の数や時間帯によって浴槽の水位低下量が大きく変動していました。
そのため、従業員は頻繁に浴槽の状態を確認し、必要に応じてお湯の補給や水位の調整を行っていました。
「必要以上にお湯が溢れる」「十分なお湯が溜まらない」といった事態を避けるため、常に気を張った運用が求められていたのです。
こうした状況から、人の判断に依存しない安定した水位管理を実現する目的で、圧力式水位制御システムの導入が検討されました。

圧力式水位制御システム「プレセンサ」を採用

導入されたのは、ダイレオが手がけた圧力式水位制御システム「プレセンサ」です。
天然の温泉を使用した浴槽のため、「温泉対応タイプ」のプレセンサが採用されました。

圧力センサーは底面より150ミリメートル高い位置に、そして、補給用の水道から離して設置されました。

取付位置に関して

圧力センサーは大気圧を基準にして水位を測定する仕組みです。
なので、「大気開放パイプ」の末端は、換気扇のある屋内に配置されました。

良い例

圧力式水位制御導入によって得られたホテル側のメリット

圧力式水位制御システムを導入したことで、ホテル側の運用には明確な変化が生まれました。

  • 水位低下に対する補給が自動化:管理者が常時浴槽を監視する必要がなくなった
  • 夜間や繁忙期における水位確認や補給対応の負担が軽減:安定した運用が可能に
  • 浴槽の水位が常に一定に保たれる:お湯が溢れる」「お湯が溜まらない」といったトラブルの発生リスクが低減される。クレームも減り、顧客満足度の維持につながった。
  • 過剰なお湯の補給や空焚きが抑制:水・燃料・電気の節約につながった。

人的負担の軽減のみならず、固定費の節約、ホテルの評判にも役立ったのです。

このように、圧力式水位制御は設備更新にとどまらず、運用の質を高める役割を果たします。

ホテルのお風呂設計をご担当される方に向けて

ホテルのお風呂設計をご担当される方に向けて

圧力式水位制御システムを採用する場合、設計図面上での配慮や施工時のポイントを事前に把握しておくことが重要です。
ここでは、「プレセンサ」を採用する際に、設計・施工業者の方に知っておいていただきたいポイントを整理します。

圧力センサー取り付け時の注意点

圧力センサーは、専用の取付金物の親ネジにねじ込み、先端の1/4テーパーネジ部にシールテープを巻いて止水を確保して取り付けます。
SUS製の親ネジの場合は、六角部をモンキーレンチなどで適切な力加減で締め付けることが重要です。ケースを持って強く締めると、内部断線の恐れがあるため注意が必要です。

樹脂製親ネジ(温泉タイプ)の場合は、樹脂ネジに直接シールテープを巻かず、金属側ネジとの噛み合わせ部で止水する構造のため、締め過ぎを避けて施工します。また、センサーとケーブルのコネクタ部も確実に締め込みます。

圧力センサーと蓋部の固定は皿ビス5点で均等に締結し、対角線順に締めることで止水性を確保します。締め過ぎはネジ破損の原因となるため、電動ドライバーは使用せず、手締めで行うことを推奨します。

既存取替タイプのプレセンサ

「プレセンサ」には、既存浴槽の水位制御装置を入れ替える「既存取替タイプ」もあります。
従来の水位制御システムからの更新を検討する際、浴槽本体を大きく変更せずに対応できるケースもあり、改修工事の選択肢を広げられます。

例えば、電極式水位制御システムから「プレセンサ」に乗り換えることも可能です。
その場合、既存の水位制御システムの設備を取り外す工事が必要になります。

既存水位制御装置の取り外し&掃除手順

既存の水位制御盤を活用して水位制御コントローラーを使用する場合は、現地調査や打合せが必要です。ダイレオの営業部までご相談ください

まとめ|浴槽管理の見直しが、ホテルの価値を高める

ホテルや旅館における浴槽管理は、単なる設備の問題ではなく、宿泊体験の質や施設の評価に直結する重要な要素です。「お湯が溢れる」「お湯が溜まらない」といった水位トラブルは、たった一度でも大きなクレームにつながりかねません。

従来主流だった電極式水位制御には、水質や汚れの影響、衛生面での課題があり、近年の管理基準の厳格化を背景に、見直しを検討する施設が増えています。そうした中で、汚れや可動部の影響を受けにくく、安定した水位管理が可能な圧力式水位制御は、ホテルの大浴場に適した選択肢といえます。

ダイレオの圧力式水位制御システム「プレセンサ」は、簡単な水位設定と安定した制御性能に加え、新設だけでなく既存浴槽の取替えにも対応できる点が特長です。
運用負担の軽減や省エネ効果だけでなく、クレームリスクの低減やホテル全体の安心感につながる仕組みとして活用されています。

水位制御の方式選定や導入について検討されている場合は、設計段階や改修計画の早い段階で専門会社に相談することが、失敗を防ぐ近道です。

浴槽管理や圧力式水位制御についてのご相談は、ダイレオまでお気軽にお問い合わせください。施設条件に合わせた最適な水位制御の考え方をご提案します。

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監修者

紺田眞二のアバター 紺田眞二 東京支店長兼営業部部長

株式会社ダイレオの企画開発部に新卒で入社し、温浴設備に関わる商品の開発・設計に携わりました。
その後、営業部に異動し、温浴施設やホテル・旅館向けの商品を中心に、設計事務所・建設会社・設備会社など多くの取引先に対して、温浴設備やシステムの提案・導入を行ってまいりました。
保有資格:建築設備士/1級管工事施工管理技士/給水装置工事主任技術者/2級福祉住環境コーディネーターなど

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