プール施設を設計する際、最も重視されるのは利用者の衛生管理と快適性です。
しかし、実際の現場では次のような課題が頻繁に生じます。
- 自治体によって異なる腰洗いや足洗いシャワーの設置基準への対応が難しい
- 利用者が確実に全身を洗浄できる自動制御システムをどう導入するか分からない
- 省エネルギーと衛生管理を両立しながら、運用コストを抑えたい
こうした課題を根本から解決するのが、ダイレオのプール洗体シャワーシステムです。
温浴設備メーカーとして培った技術をもとに、温水供給・自動制御・衛生維持・省エネ性を一体化。自治体や保健所の基準にも対応しながら、利用者にも管理者にもやさしいプール環境を実現します。

年間1,000施設以上の納入実績!豊富な導入実績により培われたノウハウで、御社に最適なソリューションを提供いたします。まずはお気軽にご相談(無料)下さい。
電話番号:0120-69-7731
※受付時間|10:00~17:00(平日)

紺田眞二 東京支店長 兼 営業部部長
株式会社ダイレオの企画開発部に新卒で入社し、温浴設備に関わる商品の開発・設計に携わりました。
その後、営業部に異動し、温浴施設やホテル・旅館向けの商品を中心に、設計事務所・建設会社・設備会社など多くの取引先に対して、温浴設備やシステムの提案・導入を行ってまいりました。
保有資格:建築設備士/1級管工事施工管理技士/給水装置工事主任技術者/2級福祉住環境コーディネーターなど
衛生と快適性を両立する自動洗体システムの特徴

プール洗体シャワーシステムは、プール衛生基準の順守と快適な温水供給を目的に開発された全自動シャワー設備です。熱感知センサーで利用者を検知し、設定温度(約30〜40℃)の温水を一定時間吐出することで、入水前の洗体行動を確実に実施いたします。
製品概要
ダイレオのプール洗体シャワーシステムは、プール入水前に利用者の全身を自動で洗浄するための温水供給設備です。公共施設やスイミングスクールをはじめ、福祉施設・温浴併設型プールなど、幅広い施設で採用されています。
用途
プール入場前に、体表の汚れや皮脂を落とし、衛生的な水質を維持するための全身洗浄装置です。公衆衛生基準で求められる「入水前のシャワー義務」に対応し、施設の衛生管理を確実に行えます。
主な特徴
熱感知センサーで利用者を検知し、設定された温度(約30〜40℃)の温水を一定時間吐出します。吐水後は自動で停止するため、節水・省エネ運用が可能です。
また、配管の温度ムラを防ぐ構造により、常に安定した温度で快適な洗体環境を提供します。
構成タイプ
プール洗体シャワーシステムは、施設の利用導線や設計条件に応じて最適なタイプを選定できます。来場者の流れやスペース制約を踏まえ、次の2タイプから構成を選ぶことが可能です。
一方通行型
入場者が一方向にのみ通過するタイプで、利用者同士の交差や混雑を防止できます。入水前の動線を自然に整理できるため、学校・公共施設・スイミングスクールなど、利用人数が多いプールに適しています。衛生管理上も、清潔な動線を維持しやすいのが特長です。
両通行型
入退場を同一の動線で行えるタイプで、限られたスペースや改修案件に対応できます。既存施設への追加設置や、動線の確保が難しい屋内プールなどにおすすめです。出入口の動きを一本化できるため、監視・管理のしやすさにも優れています。
温水供給方式
「セーフティ適温給湯ユニット」(日水協認定品対応)を採用し、安全で安定した温水供給を実現しています。
対応施設
公共プール、学校、スイミングクラブ、温浴併設施設、高齢者向けリハビリプールなど、あらゆる規模・用途の温水プール設計に対応可能です。
衛生・操作性・基準対応を兼ね備えた高機能設計
プール利用者の安全性と、運営スタッフの利便性の両立を目指した設計が、ダイレオの洗体シャワーシステムの特長です。自動制御によるスムーズな運用、安定した温水供給、そして地域基準に柔軟に対応できる設計を提案いたします。
全自動運転でスタッフの操作が不要
熱感知センサーによる自動制御で、誰でも安心・簡単に運用できます。
衛生・安全性を確保しながら温水を安定供給
温度・時間・水量を精密に制御し、常に快適で安全な洗体環境を維持します。
自治体基準や保健所指導にも対応できる柔軟な設計提案
地域ごとの基準に合わせて構成や設置計画を調整でき、どの施設でも適合可能です。

法令遵守と省エネを両立する4つの強み
1. プール衛生基準・保健所基準に準拠した安心設計
ダイレオの洗体シャワーシステムは、プール衛生基準および保健所の衛生指導基準に準拠して設計されています。温水温度・吐出時間・水量などを精密に制御し、プール利用前の洗体義務を確実に履行できる構造です。
2. 完全自動制御で節水・省エネ運用を実現
熱感知センサーによる自動吐水・自動停止機能で、必要なときだけ温水を供給します。
3. 自治体ごとの腰洗い・足洗いシャワー設置基準に柔軟対応
地方自治体では、プールの衛生管理に関する条例や保健所の指導要領に基づき、腰洗い・足洗いシャワーの設置位置、設置数、ノズル高さ、吐水温度や水量などを細かく定めている場合があります。そのため、同じ公共施設であっても、自治体ごとに必要とされる仕様や施工条件が異なることがあります。
ダイレオでは、これらの地域差に対応するため、設計図面段階から現場条件や利用動線を考慮した最適な配置計画・機器仕様の提案を行っています。
4. 動線・人流に最適化された設計対応
施設の規模や利用者数に合わせて、一方通行型・両通行型のシステムを選択可能です。
また、動線設計を考慮したレイアウトにより、混雑を防ぎながらスムーズな流れを実現します。

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設計時に確認しておきたい要件と注意点

プール洗体シャワーを設計する際は、以下の要件を満たすことで安全かつ快適な運用が可能になります。
- 給湯ユニット選定
ノズル先端において0.1MPa以上の圧力を確保できることが望ましいとされています。配管径や配管長、同時使用人数などを十分に考慮のうえ、適切な容量の給湯ユニットをご選定ください。 - 断熱設計
屋外や地下の配管部分には断熱保温を徹底して施工することで、放熱によるエネルギーロスを最小限に抑えることができます。特に冬季の運用時には、安定した温水供給のためにも断熱設計が重要です。 - 水質管理
給湯および冷水ラインの定期的な通水や清掃の実施を推奨いたします。これにより、レジオネラ属菌などの微生物繁殖を抑制し、常に衛生的な水環境を維持することが可能です。 - 自治体基準への対応
地方自治体によっては、腰洗いや足洗いシャワーの設置位置・吐水温度・設置数などが異なる場合がございます。設計着手前に各自治体の指導要領・条例をご確認いただくことをおすすめいたします。 - メンテナンススペースの確保
機器の点検や保守作業を容易に行えるよう、点検口や制御盤へのアクセス空間を十分に確保しておくことが重要です。定期点検を見据えた計画により、長期的な安定運用を実現できます。
設計参考となる主な仕様データ
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 制御方式 | 一方通行型 or 両方通行型 | 自動停止・安全制御付き |
| 熱源 | 給湯器やボイラー | 必要流量・温度に応じて 選定 |
| 配管材質 | SUS316・架橋ポリエチレン | 耐熱・耐腐食設計 |
| 法対応 | 公衆浴場法・プール衛生基準準拠 | 自治体基準にも対応可能 |
設計士・設備設計者の皆さまと共に|設計初期から支援するダイレオの技術協働体制
ダイレオでは、洗体シャワー設備をはじめとする温水供給・除菌・制御システムのトータル設計支援を行っております。建築・設備設計事務所様、ゼネコン様、また自治体関連の案件など、さまざまなプロジェクトにおいて設計初期の段階から協働させていただくことが可能です。
主なご支援内容は以下のとおりです。
- 設計図面および配管計画への技術的協力
機器構成や配管経路の検討段階から、実務に即した技術サポートを行います。 - 自治体基準・公衆衛生法への対応に関する助言
地方自治体や保健所の基準に基づき、条例・衛生基準への適合性を確認しながら設計支援を実施いたします。 - 施設規模・運用目的に応じた最適なシステム提案
施設の利用形態や給湯負荷、設置スペースなどを考慮し、最適な機器構成・制御方式をご提案いたします。
まとめ
プール洗体シャワーシステムは、衛生管理・快適性・省エネ性を兼ね備えたプール設計の要です。
ダイレオは、自治体ごとの基準や法令対応を踏まえた実務的な設計支援を通じて、安全で持続可能な温水プール環境づくりをサポートします。
設計段階から“衛生・省エネ・安全”を実現するプール空間設計を、ぜひダイレオにご相談ください。

年間1,000施設以上の納入実績!豊富な導入実績により培われたノウハウで、御社に最適なソリューションを提供いたします。まずはお気軽にご相談(無料)下さい。
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