温泉施設の設備計画をご検討中の方へ
温泉施設の計画では、浴槽や内装、動線と同じくらい、設備計画も重要です。快適さや運営のしやすさにつながります。一方で、設備は意外と種類が多く専門的な要素も含まれるため、検討を進める中で戸惑われる場面も少なくありません。
本記事では、ダイレオが設備面で関わらせていただいた施工事例をもとに、温泉施設の設備計画を進める際に、どのような点が検討されてきたのかを参考情報としてご紹介します。
設備の検討では、実際の打ち合わせの中で、次のような点が話題になることが多くあります。
- 施設のコンセプトや利用シーンに合っているか
- 日々の運営や管理に無理が出ないか
- 将来的なメンテナンスや更新まで想定できているか
こうした視点がどのように設備選定につながっていったのかを、施工事例ごとにご紹介していきます。

年間1,000施設以上の納入実績!豊富な導入実績により培われたノウハウで、御社に最適なソリューションを提供いたします。まずはお気軽にご相談(無料)下さい。
電話番号:0120-69-7731
※受付時間|10:00~17:00(平日)
体験価値を意識した設備計画の一例
ジェットバス設備の施工事例

「うめきた温泉 蓮」様は、2025年3月に開業した関西最大級クラスの健康増進施設です。天然温泉やインフィニティプール、サウナに加え、運動・食事・メディテーション・美容といった要素を組み合わせた「ウェルネス・ウェルビーイング」をコンセプトに、施設づくりが進められました。
こちらの施設では、温浴設備も「入浴するための設備」にとどまらず、身体を動かし、リフレッシュする体験の一部として位置付けられました。その中で検討された設備の一つが、ジェットバスシステムです。
ジェットバスシステムは、加圧した水に空気を混合し、ノズルから吐出することで、身体に刺激を与える仕組みを持っています。
設備計画にあたっては、次のような点が検討されました。
- 温浴だけでなく、アクアジム用途としても活用できること
- 施設規模に見合った流量と圧力を安定して確保できること
- 利用者が安心して使える設備構成であること
ジェットバス設備では、ノズルの種類や配置だけでなく、浴槽水を循環させるポンプユニットや制御装置、循環用の金物まで含めて計画する必要があります。ポンプは、ジェットノズルに必要な流量を基準に選定し、安定した圧力が供給できるかを確認します。
また、浴槽の水深によって適したノズルが異なり、水深が浅い場合は小型ノズルを複数設置し、水深が深い場合は大型ノズルや多連式ノズルが採用されるケースもあります。
さらに、エアー吸込金物についても、ノズルの種類や数量に合わせて大きさや設置数を検討する必要があります。こうした要素を一つずつ積み重ねることで、施設のコンセプトに合ったジェットバス設備が形になっていきました。
水風呂設備を計画する際に意識したいポイント
水風呂システムの施工事例
新宿・歌舞伎町に位置する「XPLACE(東急歌舞伎町タワー)」様は、エンターテインメント性と快適性を併せ持つ次世代型の複合施設です。施設内の温浴・サウナエリアでは、水風呂も体験の一部として重視され、設備計画が進められました。
近年、水風呂は、温度の安定性や体感の質が特に重視されています。
この施設でも、次のような点を踏まえて水風呂設備が検討されました。
- 外気温や季節の影響を受けにくいこと
- 利用が集中する時間帯でも水温を保てること
- 日々の管理負担が過度にならないこと
水風呂システムでは、チラーで冷却した水を、水風呂ユニット内の熱交換器を介して循環させる方式が採用されています。この方式により、浴槽内の水温を安定して低く保つことが可能になります。
チラーとは、水を冷却し、設定した温度を安定して保つための冷却装置です。温浴施設やサウナ施設では主に水風呂の温度管理に用いられ、外気温や利用状況に左右されにくい環境づくりを支えています。
図:水風呂循環システム参考フロー図
設計段階では、浴槽の大きさ、利用人数、運用時間、設置環境などを整理し、必要な冷却能力が検討されました。
熱負荷を十分に考慮せずにチラーを選定してしまうと、「水風呂がぬるい」「冷えるまでに時間がかかる」といった課題につながることがあります。
また、チラーの設置場所についても、直射日光を避ける配置や換気・結露対策が検討され、安定した運用を前提とした設備計画が進められました。
日々の運営を見据えた温度管理設備
― ミキシングバルブの施工事例 ―
「東京豊洲 万葉倶楽部」様は、多くの方に愛されている大型の温浴施設です。日々の営業を継続しながら運営される施設であることから、設備には安定性と管理のしやすさが求められました。
温度管理の要となる設備の一つが、ミキシングバルブです。
ミキシングバルブは、一次側から供給される温水と水を混合し、内部のサーモ機構によって適温水を安定して供給するための設備です。
この施設では、用途に応じて上水用のE2F型と、温泉水用のNJOF型が採用されました。温泉水用のミキシングバルブは、すべての泉質に対応できるわけではないため、事前に泉質を確認し、定期的な内部パーツの清掃や交換を前提とした運用が想定されています。
また、ミキシングバルブは単体で設置するのではなく、ストレーナーや温度計など必要最低限の部材と組み合わせたユニットとして構成されています。
NJOFシリーズにはバイパスが設けられており、メンテナンスが必要な場合でも補給を止めずに作業できる点が、日々の運営を考慮した設備計画につながっています。
まとめ
ダイレオでは、浴槽昇温設備や温度管理機器、制御システムなど、温浴設備に関わる多彩な製品を取り扱っています。
用途や条件に応じて運用までを見据えた、最適な製品をご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

年間1,000施設以上の納入実績!豊富な導入実績により培われたノウハウで、御社に最適なソリューションを提供いたします。まずはお気軽にご相談(無料)下さい。
電話番号:0120-69-7731
※受付時間|10:00~17:00(平日)
