「客室風呂の管理、今の方法で本当に大丈夫かな…」
そんな不安を抱えていませんか?
- 浴槽のぬめりや異臭がクレームにつながっていないか心配
 - 清掃や水質管理が現場任せで、品質がバラついている
 - 湯温の管理が難しく、快適性が一定しない
 - チェックや点検が属人的で、ミスや見落としが不安
 
客室風呂は、宿泊者の満足度に直結する大切な設備です。
しかし、衛生・快適性・運営効率をすべて両立させるには、適切な管理体制が不可欠です。
本記事では、客室風呂を安全かつ効率的に運用するための実践的な管理方法を、清掃・水質・湯温・スタッフ教育・設備面など多角的に解説します。トラブルを未然に防ぎながら、運営負担を軽減したい方は必見です。

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紺田眞二 東京支店長 兼 営業部部長
株式会社ダイレオの企画開発部に新卒で入社し、温浴設備に関わる商品の開発・設計に携わりました。
その後、営業部に異動し、温浴施設やホテル・旅館向けの商品を中心に、設計事務所・建設会社・設備会社など多くの取引先に対して、温浴設備やシステムの提案・導入を行ってまいりました。
保有資格:1級管工事施工管理技士/給水装置工事主任技術者/2級福祉住環境コーディネーターなど
客室風呂管理の重要性とリスク

客室風呂が宿泊満足度に与える影響
客室風呂は、宿泊施設の魅力を左右する大きなポイントです。清潔で快適な風呂は宿泊者に安心感と特別感を与え、口コミ評価やリピーター獲得につながります。逆に、浴槽に水垢やカビが目立つと、滞在中の印象が大きく低下します。
管理不足が招く衛生リスク
客室風呂を適切に管理しないと、以下のようなリスクが発生します。
- 水垢やカビによる美観の低下
 - レジオネラ属菌などの衛生リスク
 - 宿泊者からのクレーム・SNSでの悪評拡散
 
特にレジオネラ属菌は、入浴による吸入で感染症を引き起こす可能性があり、厚生労働省も定期的な水質管理を推奨しています。
法規と基本的な管理基準
宿泊施設は旅館業法に基づき、浴室の換気・清掃・消毒などを徹底する必要があります。特に客室風呂はプライベート性が高いため、大浴場以上に日常的な水質管理と清掃の習慣化が求められます。
客室風呂の日常清掃と定期メンテナンスの基本
効率的な日常清掃の流れ
客室風呂の日常清掃は、短時間で効率的に行うことが求められます。基本の流れは以下の通りです。
- 浴槽の残り湯を排水する
 - 浴槽・壁・床の順に洗剤で清掃
 - 排水口のゴミを除去し、水を流す
 - 乾拭きで水滴を残さず仕上げる
 
定期メンテナンスで防ぐ劣化
日常清掃だけでは落としきれない水垢やぬめり、カビは、週1〜月1の定期メンテナンスで対応します。排水管や換気扇も定期点検することで、臭気や水はけ不良を未然に防げます。
清掃用具と洗剤の選び方
客室風呂は材質によって清掃方法が異なります。研磨材入りスポンジは浴槽を傷つける場合があるため、素材に合わせた柔らかいスポンジを使用します。洗剤は中性を基本とし、頑固な汚れには酸性・アルカリ性洗剤を部位ごとに使い分けると効率的です。
水質・湯温の管理方法と衛生基準
水質管理の基本
客室風呂の水質管理は、安全性を守るうえで最も重要です。塩素濃度は0.4〜1.0mg/Lを目安に管理し、毎日測定します。入替頻度は宿泊者の利用状況に応じて決め、特に満室日には換水回数を増やすと衛生的です。
湯温の管理と快適性
湯温は宿泊者の快適性に直結します。一般的に40〜42℃が最適で、低すぎると不満、高すぎると安全リスクにつながります。自動昇温や遠隔監視システムを導入すると、温度変動を最小限に抑えられます。
レジオネラ属菌対策
温水に潜むレジオネラ属菌は、換水・消毒・換気の3点管理で抑制可能です。消毒は塩素系薬剤の適正使用を徹底し、長期間不使用時は必ず高温循環や排水を実施します。
より詳細な衛生基準や大浴場における水質管理方法については、【安心・安全な大浴場運営を支える水質管理|衛生基準・設備・営業対応の実務ガイド】でも詳しく解説しています。客室風呂管理の参考としても有効です。
管理記録とスタッフ教育で効率化

管理記録表の活用
清掃・水質・湯温を記録することで、衛生状態を可視化できます。下記は例です。
| 日付 | 担当者 | 塩素濃度 | 湯温 | 清掃実施 | 異常有無 | 
| 2025/08/01 | 田中 | 0.3mg/L | 41℃ | ○ | 無 | 
| 2025/08/02 | 鈴木 | 0.2mg/L | 42℃ | ○ | 無 | 
スタッフ教育とマニュアル化
新人スタッフでも同水準の清掃・管理が行えるよう、写真付きマニュアルやチェックリストを用意すると効果的です。定期的な教育やロールプレイで品質を維持します。
ICT・IoTの活用で効率化
遠隔で湯温・塩素濃度を確認できるシステムを導入すると、夜間巡回や人的ミスを削減できます。管理工数を減らしつつ、衛生リスクも低減できる点は大きなメリットです。


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客室風呂のトラブル予防とクレーム対応について
よくあるトラブルと防止策
客室風呂で起こりやすいトラブルには、以下のようなものがあります。
- 湯温が下がってしまう、または高温になりすぎる
 - 水質の濁りや異臭の発生
 - 排水口の詰まりによる浴槽のあふれ
 - 皮脂や石けんカスによる浴槽のぬめり・汚れ
 
これらのトラブルを防ぐには、日常点検と定期清掃の両輪が欠かせません。
客室風呂・日常点検チェックリスト(例)
| 点検項目 | チェック内容 | 頻度 | 記録者 | 備考 | 
| 水質の確認 | 水の透明度・にごり・異臭がないか確認 | 1日2回(朝・夕) | 異常時は換水・薬剤対応 | |
| 湯温の確認 | 温度計・センサーで適正温度か確認 | 1日2回(朝・夕) | 42℃前後を目安に調整 | |
| 浴槽内の異物確認 | 葉・髪の毛・ゴミなどが浮いていないか | 1日2回(朝・夕) | 異物は網ですくい除去 | |
| 排水口・フィルター確認 | 詰まりやぬめりの有無を確認 | 1日1回 | 詰まり時は清掃・洗浄実施 | |
| 壁・床・浴槽のぬめり | 手触りでぬめり・ザラつきの有無を確認 | 1日1回 | ぬめり発見時は洗浄対応 | |
| 塩素濃度の測定(温泉施設のみ) | 基準値内か確認 | 1日1回 | 厚労省基準に従い記録 | |
| 異常時の対応 | 異常発見時の初動対応記録 | 随時 | 担当者と時間を明記 | 
これらを徹底することで、トラブルの8割は未然に防げます。特に満室日や長期連泊が多い時期は、チェック回数を増やすとさらに安心です。
クレーム対応と宿泊者への安心感
万が一トラブルが発生した場合は、迅速かつ誠実な初動対応が信頼回復のカギです。
基本的な対応フローは以下の通りです。
- 宿泊者への謝罪と状況説明
 - 代替対応(別室の案内、入浴券の提供など)
 - トラブル原因の調査・記録
 - 再発防止策の実施と社内共有
 
この流れを丁寧に実行することで、宿泊者に「安心して任せられる宿」という印象を残すことができます。
トラブル事例や再発防止の実践的な方法については、【大浴場トラブル完全対策ガイド|よくある事例・緊急時の対応・再発防止まで一挙公開!】でも詳しく紹介しています。客室風呂の管理にも応用できる内容ですので、参考にしてください。
まとめ|客室風呂の管理レベルを高めるために大切な視点
客室風呂の管理は、衛生・快適性・運営効率の三要素をいかに高水準で維持できるかが鍵です。
日常清掃や定期点検、水質・湯温の管理、スタッフへの教育体制をしっかり整えることで、トラブルやクレームを未然に防ぎ、宿泊者満足度の向上につながります。
さらに、近年では遠隔監視システムや自動昇温設備の導入により、管理の省力化・省人化も現実的になってきました。
今後の運営改善を考えるうえでも、設備面のアップデートと管理体制の見直しを同時に進めることが重要です。

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